■肺がんの種類
前回(タバコと肺がん(1))で、肺がんは大きく「小細胞がん」と「非小細胞がん」に分けられ、非小細胞がんには腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんなどが含まれることに触れました。最初に、それぞれの特徴を述べておきます。
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小細胞がん |
顕微鏡でみると小型のがん細胞であるため小細胞がんと呼ばれます。肺がん全体の15-20%を占め、喫煙者に多く発生します。肺門部に近い(太い)気管支から発生することが多く、大きくなるスピードが速いのが特徴です。見つかったときはすでに肺門や縦隔リンパ節転移を起こしていることが多く、脳、骨、肝臓、副腎などにも転移をおこしやすいため、肺がんの中ではもっとも悪性度が高いとされています。抗がん剤や放射線治療によく効く場合が多く、完治する患者さんもいますが、それでも肺がんの中ではもっとも予後の悪いがんです。またがん細胞自体がホルモンに似た物質を作るため、がんの進展や転移に直接関係のない症状があらわれることもあります。
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腺がん |
肺がんの中で一番多いがんの種類で女性では約80%、男性では40-50%を占めます。扁平上皮がんや小細胞がんほど喫煙との関連性は強くありませんが、それでも喫煙者に多いことは事実です。肺の抹消(細い気管支や肺胞)から発生することが多く、小さいうちは症状がないことが多く、症状を起こすほどの大きさに達したときはすでに遠隔転移を起こしている場合が少なくありません。しかしレントゲン写真に写りやすい部位に発生しやすいため、症状がなくとも検診などの機会に見つかる場合もあります。また最近はCTによる断層写真が普及してきたため、ごく早期に発見されることも増えてきました。早期に発見された場合は手術でなおることもあります。手術が出来ない場合は抗がん剤や放射線療法が行なわれることもあります。
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扁平上皮がん |
タバコと関連の深いがんで男性では30-40%を占めますが、女性では喫煙者が少ないため10%程度です。小細胞がんと同じく、肺門部に近い気管支に発生することが多く比較的小さいうちからセキや血痰などの症状が起こすこともあります。早期に発見されれば手術が行なわれ完治する場合もあります。腺がんと同様、手術が出来ない場合は抗がん剤や放射線療法が行なわれることもあります。
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大細胞がん |
小細胞がんに比べて、がん細胞が大型であるため名づけられました。肺がん全体では5%前後と比較的少ない種類のがんです。肺の抹消に発生することが多いのですが、がん細胞の増殖が速く、抗がん剤や放射線療法が効きにくいがんです。タバコとの関連もはっきりはしていません。 |
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