■肺がんが生じるメカニズム
最近は遺伝子とガンの関係を調べる研究がさかんになってきています。大腸がんや乳がんの一部では遺伝性が認められていますが、
その人の遺伝子を調べることによって将来これらのガンになる確率が高い(高度危険群)と
(比較的安全な群)に分けることができるようになっています。肺がんでは今のところはっきりした遺伝性は認められていませんが、
肺がん細胞が様々な遺伝子に故障を起こしていることはわかっています。 ではどのような遺伝子の異常がおきているのでしょうか。
一般的に発ガンに関連する遺伝子として"
癌遺伝子"と"癌抑制遺伝子"があります。細胞を自動車にたとえると"癌遺伝子"はアクセル、"癌抑制遺伝子"はブレーキに相当します。
自動車の走行がアクセルとブレーキによってコントロールされるように、正常細胞にも"癌遺伝子"(正確には"癌原遺伝子"、後述)と"
癌抑制遺伝子"があり細胞の増殖や活性化をコントロールしています。タバコに含まれる種々の発ガン物質には"癌遺伝子"と"癌抑制遺伝子"
を傷つける作用があります。アクセルやブレーキが故障すると自動車は動かなくなったり暴走してしまうのと同じように"癌遺伝子"と"癌抑制遺伝子"
が傷つくと細胞は自分勝手に増殖してしまうことがあります。がんの本態は未だ不明ですが、遺伝子の故障によって細胞が自分勝手に増殖する状態と
みることもできるかもしれません。 肺がんに関連する癌遺伝子としてmyc
、K-ras、 erb-2、 bcl-2、癌抑制遺伝子としてp53、Rb,、p16などが知られています。 |
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