■タバコと肺がんの関係
タバコ、とくに紙巻タバコが肺がんの"元凶"であることはよくご存知のことと思います。タバコと肺がんの関係についてよく知られた例に、1970年代にはじまった官民あげての禁煙活動があります。これが功を奏して欧米諸国では肺がんによる死亡率が減少したり頭打ちになりました。
日本でも成人の喫煙率は徐々に低下し、2001年には男性45.9%、女性9.9%、全体では24.4%になりました。しかし禁煙の取り組みが欧米に比べ著しく遅れたため肺がんはなお増加し続けています。また全体での喫煙率は低下しているのですが、若い女性や未成年者では増加傾向であり、将来への影響が心配です。したがって肺がん予防のためには「禁煙第一」ということになります。
禁煙のツライ喫煙者のなかには、「肺がんの原因はタバコに含まれるタール分にあるのだから、低タールタバコであれば、少しは・・・」と考える人もいるようです。ところがフィルタータバコや低タールタバコは軽いため無意識のうちに深く吸い込んでしまいます。そのためタバコ煙に含まれる発癌物質は肺の奥のほうまで達してしまいますし、吸収される有害物質の量もあまり変わらなくなってしまいます。このことが肺の奥にできやすい肺腺がんが最近増加している原因の1つと考える研究者がいます。
ちなみに、肺がんの罹患率、死亡率は「1日の喫煙本数および喫煙年数と比例する」とされます。<1日に吸うタバコの本数×喫煙年数>のことを喫煙指数(ブリンクマン指数)といいますが、これが600以上の人は肺がんの高度危険群とみなされています。また喫煙を開始する年齢が若いほど、タバコを深く吸い込むほど危険は高くなるといわれます。 |
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